b型肝炎はどんな病気であり他人にうつるのか?

肝臓は毒素を無害化して排出するだけでなく、摂取した栄養を吸収しやすい形にする役割も担っているため心臓の次に働いている臓器だといえます。そんな肝臓が病気になり困っている人もたくさんいます。その病気としてb型肝炎が挙げられます。

この症状がどんなものなのか分かっていない人も多いので、この病気で困っている人を理解するためにも今一度おさらいしましょう。

そもそもb型肝炎とはどんな症状なのか

b型肝炎とは、肝臓の中に血液を通じて入ってきたb型肝炎ウィルスに感染することで引き起こされる病気です。先に言ったとおりに肝臓の役割というのは、毒素を無害化して排出するだけでなく摂取した栄養を吸収しやすい形にすることです。

そのために肝臓は自身で酵素を生み出し処理をしているので、とても負担が大きく、常に代謝を繰り返して新しい細胞に作り変えているのです。一般的に肝臓の炎症の原因として考えられているのが、生活習慣病の一つとして数えられている脂肪肝です。

食べ過ぎやお酒の飲み過ぎなどによって、余分な糖質や脂質が中性脂肪となり肝臓にたまってしまうのです。ただ生活習慣病の脂肪肝になってしまっても、暴飲暴食をやめて適切な食事量にし肝機能をよくする食材を取って安静にすれば自然と収まっていきます。

しかしb型肝炎ウィルスは違い、血液から流れてきたウィルスが肝臓の内部に入ると肝臓の栄養分を元にどんどん繁殖していきます。肝臓は有毒なものが入ってきたと判断し有害物を処理する働きを行ないますが、このウィルスは特殊な保護膜を作って肝臓の無毒作用を無効化してしまうのです。

当然ながらウィルスの毒素に対応するために効かないと分かっていても、肝臓は無毒化しようと自身の負担を省みず休むことなく働き続けます。しかしそれにも限界というものがあり、限界を迎えると肝臓の機能が少しずつ落ちていって炎症が起きて脂肪肝になっていきます。

脂肪肝になっても病院で対処しないと、肝臓は縮小を続けて硬くなる肝硬変を引き起こし最悪の場合肝臓がんにまで進行することになるのです。これがb型肝炎ウィルスによる症状なのですが、なぜウィルスに感染した人が増えてしまったのかというとある人為的なミスが関係しています。

なぜここまで感染数が増えたのか

なぜ感染数が増えてしまったのかというと国と病院の不手際が大きく関係しています。

このb型肝炎に感染した年代の多くは1960年代から1970年代生まれが中心ですが、この時代は戦後間もないため輸血用の血液が今に比べると量と保存技術ができていなかったので圧倒的に少なかったのです。参考サイト>>B型肝炎訴訟 ... アディーレ法律事務所

そのため開腹手術や出産の際の大量に出血するような事態が起きたときには、輸血用の血液が足りないため、その代わりになりうる溶剤を用いて対処していたのです。その溶剤というのが血液製剤であり、これは血液の代わりになるだけでなく出血したときの量を抑える止血剤としても用いられたため当時は夢の治療薬として扱われていたのです。

実際に血液の代わりになったり止血の効果があったりしたために次々と使われたのですが、使われてから数年後に異変がおき始めます。それは血液製剤を使った人のうちで次々と体調不良を起こす人が多くなり、皮膚の黄疸や強い吐き気など肝硬変と類似する症状を引き起こしていたのです。

しかし当時の病院の設備では原因を突き止めることができないために、この症状はあくまで患者の生活習慣が関係していると考え対処をしなかったのです。そうして症状を訴える人が続出し始めていたのに、病院側が無視をしていたことで他の病院に情報が伝わらず、国も製薬会社との関係もあり異常が出ているのが分かっていたのに止めることができず血液製剤はどんどん使われていきました。

そして同じく数年後に爆発的に肝臓に違和感がでた人が続出したことで、そこで改めて原因を調べてみると肝臓にウィルスが感染したことで異変を起こしていることが分かったのです。そのウィルスの感染源となっているのが質の悪い血液製剤ということが分かり、その情報を発信したことで使用をやめることにつながり感染者数が増えることはなくなりました。

ウィルス感染と聞くとこわいのがうつるのか

ウィルス感染と聞くと、一般人が怖いと感じることは別の人にも感染するのかどうかという点です。ウィルス感染にはいくつかルートがありますが、大半は感染した人が触れたものに別の人が触れたことで引き起こされる接触感染や飛まつ感染が挙げられます。

b型肝炎に感染した人が触れたものを別の人が触ると感染するのかというと、その心配をする必要はありません。このb型肝炎ウィルスは触れただけで別の人にうつることはないです。接触感染や飛まつ感染というのはインフルエンザやノロウィルスのように元々自然界に存在して、栄養源の無い場所に放り出されても数週間生き続けられることが条件になります。

しかしb型肝炎ウィルスは栄養源がないと生きていられないウィルスに属するので、感染者が触ってしまっても唾液や嘔吐物そして皮膚の皮脂から外にでることはないのでまったく心配はないです。

現在考えられる感染経路とすれば、感染者からの輸血によって感染する恐れが挙げられますが、これも心配ありません。現在の輸血については事前に病気を抱えている人がいないかどうかチェックを行なうので、もし感染していてもそれが分かるため輸血することはないです。

もし万が一気づかれずに輸血パックに入れられたとしても、その前に遠心分離機で悪い血液と良い血液を分けると共に凍らないぎりぎりの温度で冷蔵保存するのでウィルスが死滅します。

1960年代から70年代生まれの人に増えていたb型肝炎も、現在では感染する人が少なくなったのには、このような医療機器の進歩によるところが大きいです。

国の不手際なのでしっかりと申請すれば給付金が出る

このb型肝炎ウィルスの感染というのは、異常が出ているという情報が伝わっていたのに製薬会社との関係から止められなかった国の責任でもあります。このウィルスに感染すると完治することは無く、長期療養で症状を押さえ込んでいくしか方法が無いのが現状です。

そのため莫大な治療費が必要になるため、とても個人の保険料や資産で賄うことは難しくなります。そのためb型肝炎に感染していることが判明していて、一定の条件を満たしている人は国が救済措置として給付金を出すようにしています。

給付金を受け取るためには自治体に申請し、自身が感染している証明書をもっていくことで受けられます。さらに給付金を出すように決まった日よりも前の段階で感染が分かっている人も、しっかりと自身が感染者であることを証明すれば給付金を受け取れるのでしっかりと申請することをお勧めします。

つらくても自覚し病院を受診して治療するのが望ましい

このウィルスに感染すると抜本的な治療は適合する人からの肝臓移植しかなく、現代医療でもウィルスの排除が難しく抗生物質を飲むなどをして症状を抑えるしか方法が無いのが現状です。それでも症状を発症したことがつらくても自覚し病院を受診して治療するのが望ましいです。

なぜなら感染したとしても、決して完全に命にかかわるものではなく薬で進行を抑えることが可能であることも分かっているからです。